私はずっと思っていました。
「自分には特技がない」「やりたいこともわからない」「どうせ私なんて何もできない」
そして、何かを始めようとするときには必ず、ブレーキをかける“心の中の声”が響いてくるのです。
思い当たる原因は、やっぱり「毒親」。
中学高校時代、部活や習い事を希望しても、「そんなのバカがやること」と否定されて育ちました。
進路も選択も、常に「正解はこれ」と決められ、自由なんてなかった。
一度は親元を離れて一人暮らしもしましたが、共依存のようにまた戻ってしまい…。
ずっと無気力で、自己否定のループから抜け出せないまま大人になってしまった感覚です。
でも、ある日ふと考えました。
「じゃあ逆に、のびのびと育って“特技がある”“自信がある”子って、どんな親に育てられてきたんだろう?」
これは、自分の過去を責めるためではなく、
これから自分の未来を変えていくヒントになる問いだと思ったのです。
■自信がある・特技が育つ・行動できる子を育てる親の特徴とは?
私なりに書籍やインタビュー、周りの人たちの体験談を集めて見えてきた、
「健やかな自己肯定感を育む親」の特徴と声かけを、4つのパターンに分けて紹介します。
- 子どもを“コントロールしない”で、“信頼して見守る”親
こんな親が育てる子どもは、自信満々!
まず、特に大事なのは、親が子どもをコントロールしないこと。
過干渉な親って「これやりなさい、あれやりなさい」って指示して、子どもを自分の思い通りにしようとしますよね。でも、逆に、自由にさせてくれる親が、子どもの自信や特技を育てるんです。
親の特徴
親自身に余裕があり、完璧を求めない
失敗しても責めず、むしろ歓迎する
子どもの「好き」に寄り添って観察する
親の言葉
「やってみたいと思ったんだね!面白そう!」
「失敗しても大丈夫だよ。どうしたらうまくいくか、一緒に考えよう」
「あなたのやりたいこと、応援してるよ!」
「どうだった?楽しかった?」(結果より、気持ちに注目)
- 子どもに“選ばせる”機会を与える親
子どもに「選ぶ力」をつけて、自分に自信を持たせる
次に大事なのは、子どもに選ばせること。
親が決めてしまうのではなく、子どもが「自分で選んで決める」という経験が大事なんです。これができると、自分の選択に自信が持てるようになるんですよね。
親の特徴
正解を押し付けない
子どもを1人の人間として尊重
子どもに選択肢を与えて、自由にさせる
親の言葉
「AとB、どっちに興味ある?」
「やってみたくなったら、いつでも言ってね」
「あなたの意見、教えてくれる?」
「まずはやってみよう。合わなかったらやめてもいいよ」
- 小さな努力や変化に“リアルタイムで気づいて言葉にする”親
親が「気づく」ことで、子どもはどんどん自信をつける
「昨日よりちょっと声が大きくなったね」とか、「アイディアがすごく面白い!」なんて、小さな変化や努力をちゃんと認めてくれる親。これが自信を育てます。
親の特徴
よく見ていて、気づく力がある
小さな変化や努力をちゃんと認めてくれる
親の言葉
「昨日よりちょっと声が大きく出てたね、すごい!」
「そのアイディア、あなたらしくて面白いと思ったよ」
「よく頑張ってたの、ちゃんと見てたよ」
「悩んでたけど、自分で決められたね」
- 自分自身も人生を楽しんでいる親
親自身が楽しんでいると、子どもにもその楽しさが伝わる
「親だから」と自分を犠牲にするのではなく、自分も楽しむ姿を見せることが大事。
自分の趣味や興味を大切にして、自分の人生を楽しんでいる親は、子どもにも「人生って楽しいものなんだ!」と伝えることができます。
親の特徴
自分の趣味や生き方を大切にしている
「親だから」と我慢せず、自分も幸せを追求している
行動や言葉
家族の会話に笑いがある
親自身が「こんなこと始めたんだ〜」と話している
子どもの前で「失敗したけど、面白かった」と笑える
自分の機嫌を自分で取っている(子どもに当たらない)
まとめ:「子どもを“育てる”のではなく、“信じて開かせる”」親
結局のところ、特技も自信も行動力も、最初から子どもの中に“芽”があるんです。
それを親が信じて、押し付けずに見守ることで、子どもの可能性は広がっていきます。
もし、今の自分が「こんな親じゃなかった」と感じても大丈夫!
自分に対して優しい言葉をかけるだけでも、子どもの成長に繋がる大事な一歩になりますよ。
だから、今からできることは、まず自分に優しく接してあげること。
それが子どもにも反映されるし、自分自身の回復にもつながるはずです。